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紅い徒花

2009.12.12 夢幻

『詭弁が蠢いている
私はガラス窓からそれを眺めている
静かに珈琲を啜りながら
随分平和になったと微笑む』

お前は最低だと誰かが罵れば
私の朝は始まるの
後ろ指は毛繕いのよう
可愛げのない子だと
食い込む手足は少し悲しい


『希望が点滅している
私はガラス窓からそれを眺めている
僅かにケーキを頬張りながら
随分臆病になったと俯く』

誰もが迷惑してると痣が増えれば
私の夢は覚めるの
空腹は贈り物のよう
可愛げのない子だと
いつまでも来ぬ迎えが悲しい
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