2009.07.02 錆
放り出した感情
足場は何処にも無くて
言葉ばかりが脳を掻きむしる
いつの日か歌声は消えた
歪みの視界も
どうせ妄想
何故ならとうに眼球は
どこか転がり落ちた
この胸を抉り出して
乾いた世界など欲しくない
冷たい銃口は私のもの
引き金に巻きつけた指
境界線はどこに?
飾りなき表情
懺悔は何処にも無くて
眩暈ばかりが彩り始める
いつからか忘却の果て
叫びの瞬間も
どうせ胸中
何故ならとうに弱音は
どこか転がり落ちた
その嘘を炙り出して
見破れる視力も無いくせに
爛れた街角は霧の中
境界線はどこに?
私なら箱庭の底
呼吸など捨ててしまった
さよならは上手に繕って
泥など掃わなくていい
温度はどこに?
境界線はどこだ
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