紅い徒花
2009.06.09 風
雑踏は一瞥も残さず
足を速めてく
こんなスピードじゃ
僕の声は埋もれるだけ
叫ぶのを止めたら
言葉が褪せていく気がして
また涙のふりをする
過ぎるのは悲しみじゃない
腐敗は進んでゆくのに
これ以上どう抗えと?
悲しいのは世界だけ
僕は唯の傍観者
手を振り蹲る
笑いあうのは盲目なだけ
懺悔は終わりを知らず
これ以上どう償えと?
優しいのは記憶だけ
僕は唯の共感者
手を握り模る
呟くのは最後の祈り
過ぎるのは悲しみじゃない
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