2009.06.06 病葉
背中合わせで 僕等
前に進もうと契りあった
微かな嗚咽 淡い温もり
記憶の片隅で燻っても
「反転するのを待とうか」
立ち竦む理由など
何処にも転がってなんかない
はじめから何処にもない
言葉を亡くして 君は
満たせない歌を抱いて
空の僕を 確かな声を
手繰り寄せては消して
「零れるのは何度目か」
紛い物の笑顔など
誰でも知り尽くしているのに
ひとりきり暗闇に泣く
褪めないように 僕等
咲きもせず怯えていた
微かな心音 淡い呼吸
永久の孤独で眠っても
温度は何処にも無くて
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