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紅い徒花

2008.03.04 自己防衛術

私の周りは如何してこうも私に優しくないのだろうか。
疲れた体で電車に乗ったのに、誰も私に席を譲ろうとしない。
会社では、私よりも暇な人間もいるのに私にどうでもいいような仕事を押し付ける。
家へ帰ればペットが餌を寄越せとばかりに私の周りをうろつく。
そして待っているものは、家事に洗濯。
何故誰もやってくれないのか。
「酷い」
愚痴を零しながら掃除機をかける。
如何してこうも皆優しくしてくれないのだろう。
しかし、私はそれでも微笑みながら許すのだ。

きっと皆疲れているのよ。
きっと皆余裕が無いんだわ。


私はこんなにも全ての人を労わってる。
冷たく扱われてもめげずに微笑んでる。





ああ、なんて私って善い人なのかしら!
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