2009.04.18 カラクリ
要らないものは何もない
欲しいものだって
踊るためのこの糸だって
悪夢によく似た日常
けれど醒めることはないの
車窓から見る幻なんて
もう必要ないといって
無力な言葉はいくらでも
真実を殺せる
走るためのこの螺子も
霧散していく存在
だから呼吸を荒くして
意識が磨耗する夢
耳障りだと啼く
よく出来たジオラマや
はりぼての答え達
綺麗に並ぶ人形
笑えないと嘆く私は其処に
さよなら、綺麗な私
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2009.04.01 はりぼて
社会は感覚を麻痺させていく
いつまで私でいられるのか
虚像の栄冠を 数多の手が掠める
人は愚かだろう
世界を回している秒針
嗚呼、嗚呼
恐怖なんて所詮は
塗り間違えたファンタジー
誰が現実などいるものか
道徳が心に嘘をつかせてく
いつまで狂えるのだろう
闇色の背徳は 同化して映らない
声は確かだろう
指先が繋ぎ止める痛み
嗚呼、嗚呼
正義なんて所詮
穿き違えたカラクリ
誰が救済などするものか
生きろと嘯いて
走れと囁いて
さあ、この手で握り潰そう